オナガの雛ー巣立ちー
オナガの巣を見つけてから1週間。
今日、全ての雛、合計で6〜7羽いたみたいだけど、
全ての雛が巣立ちました。
雛の全貌、こんな感じ・・・。
オナガなのに、雛は尾が短い。(笑)
でも、あの美しいブルーグレーの羽色は見てとれます。
忙しい1週間で、ずっと見てはいられなかったけど(当たり前か・・・)、
出掛ける前や帰った後に毎日カメラを構えました。
かなり長い記録になっています。
だから、興味のある方のみ、どうぞ(笑)。
3日目(8月30日)
ウジャウジャと、汚い頭部が覗いています。
押し競まんじゅう・・・、巣が狭くなってきていますね。
頭数は、確認できただけで5羽。
さて、どれくらいの期間で巣立つのでしょう。
親鳥たちはしょっちゅうやって来ては様子を窺っています。
そして、ギーギーとうるさい。
予定外に見晴らしがよくなり過ぎた、巣が心配なようです。
4日目(8月31日)
昨日までの汚い斑点模様の頭部から一転、親鳥と同じような、
黒いキャップを被った雛の頭が見えます。
1日でこんなに変わるもの?
身体もかなり大きくなってるようです。
この子なんて、他の子の頭を踏み台に背伸びしています。
巣立ちが近いのかも・・・。
育ち方に個体差がかなりあって、
大きい子たちは小さい子たちを踏みつけて、
昨夜の雨に濡れた羽根を乾かしています。
いやいや、飛ぶ練習をしてるのかも・・・。
・
大きい子3羽、小さい子3羽といったところでしょうか。
今まで巣の中でほとんど動かず大人しくしていたのに、
巣が狭すぎて、窮屈なのでしょうね。
綺麗な羽色が覗えます。
もう、この子は飛べるかも・・・。
巣からもぞもぞ出始めました。
大丈夫?
おかあさんを待った方がいいんじゃないの?
心配には及ばず、飛び立つ勇気などないようです。
ちょっと冒険したかっただけだよね〜。
5日目(9月1日)
おやおや?
巣からかなり離れたところにいますね。
大丈夫?
親鳥が心配そうに眺めます。
この親鳥の声に反応して鳴いています。
巣には、1,2,3・・・4羽?
こちらも親鳥の声に反応しています。
この子たちは、まだかなり小さい。
親鳥・・・と言いましたが、
出たり入ったり、忙しく様子を窺っているオナガの数があまりに多くて、
ちょっと調べてみたところ、必ずしも”親”ではないようです。
いわば、ベビーシッター。
オナガは群の若い鳥たちが、親鳥に交じって一緒に子育てをするんですって。
たくさんのシッターさんに育てられて、幸せね。
・・・止まっちゃったね・・・(笑)。
丸々と太っています。
最初に巣立つくらいだから、一番栄養も摂れているんでしょう。
飛び立つ勇気はまだないの?
それでも、くちばしを天に突き上げて雄姿を見せてくれます。
勇ましいぞ〜、長男君!
6日目(9月2日)
巣がスカスカになっています。
あんなに窮屈そうだったのに・・・。
1,2・・・2羽? 3羽?
残りはどこ?
いたいた。
槇の木の上の方、巣からはかなり離れています。
あっ、その上にも・・・。
ここに2羽いるの、わかります?
こっちにも大きなお尻(笑)。
ずい分上まで登ったのね。
ほらね、槇の木の、かなり上部にいるんです。
誇らしげに胸を張ります。(笑)
まだそこまでは登れない子の、可愛い尾っぽも見えます。
がんばれ〜、うるさく鳴き声を張り上げて見守ります。
私は、心の中で、がんばれ〜。(笑)
天辺近くにいるこの子が、巣立ちの一番乗りでしょうか。
それとも、もうすでに飛び立った子がいるのでしょうか。
ちゃんと飛べるようになるまで、充分に準備してね。
カラスが狙ってるかもしれないから・・・。
7日目(9月3日)
さっきから、このシッターがず〜っと鳴き続けています。
数本ある電線の一番下にとまって・・・。
その下に、ちらっと見える木は、我が家の最高木、貝塚いぶきです。
大きくなりすぎて電線に届きそうで持て余し気味の、この貝塚いぶきに、
雛の1羽がいるんです。
ほら、ねっ。
気付いた〜?
あなたの飛び立つ雄姿を撮ってあげる!
飛ぶんでしょ?
飛ばないの?
何悩んでるのよ。
飛ばないの?
あ〜、怖いんでしょう?
おいおい、どこいくのよ〜。
刈り込んだばかりの貝塚いぶきは穴だらけ。
気を付けて〜。
どこ行くの〜?
・・・勇気が出ないんでしょうか?
果たして飛べるのでしょうか。
え? 飛ぶ練習?
立派な翼だね〜。
大丈夫、飛べるよ・・・。
考えてます。
・・・そんな顔されても〜(笑)。
私にゃ、どうすることもできないの。
おっ、いよいよか〜。
えっ? 行かない?
おっとっと・・・それって、助走のつもり?(笑)
えっ? 怒った?
そうだ、よし行け!
男の子だ!
・・・って女の子かもしれないけど・・・。
な〜にしてんのよ〜。
そう思ったとたん・・・
隣のもっこくの木に飛び移りました。
それは、飛ぶというより落ちるといった感じで、カメラ追いつけませんでした。
ふ〜、とりあえず、一歩前進。(笑)
でもね、5mの大木から、2mくらいの木の中ほどに移ったんだから、
それは決して、飛んだとは言えないね。
跳んだ・・・か。(笑)
足元が不安定ね。
目測を誤ったか、目的の場所に到達できなかったようで、
ちょっと戸惑っているようです。
上へ、上へ・・・。
あぁ、そこがいいの。
落ち着いたようです。
疲れたね〜。
はじめての大冒険だったよね〜。
偉い、偉い。
聞こえたの? 褒めたんだよ。(笑)
明日には、きっと飛べるね。
そこは、通りからは死角。
カラスには狙われずに済みそうです。
ゆっくりおやすみ。
8日目(9月4日)
槇の木の、あの賑やかだった巣は空っぽでした。
昨夜のうちにみんな巣立ったようです。
それでも、オナガの声は我が家の周りで未だに聞こえています。
いましたいました、1羽だけ。
昨日の、もっこくの木の更に離れた場所のベニカナメモチの木に。
奥まった安全地帯に陣取って、動こうとはしません。
末っ子君でしょうか。
いいよ、いいよ。
自分のペースで、自分のタイミングで・・・。
飛び立つ姿はついに見れなかったけど、みんな無事に育つことを願っています。
オナガは、気に入った巣には毎年帰って来るといいます。
来年、帰っておいで。
今度は、次の子たちのベビーシッターとして・・・。
楽しませてくれて、ありがとう。
- 2017.09.05 Tuesday
- バードウォッチング
- 01:01
- comments(1)
- -
- -
- by MAMA