川越から、愛

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    結婚以来、9回も引っ越しをした我が家ですが、
    行く先々で、温かい歓迎を受け、すぐに馴染み、
    その地を離れた後もずっと長くお付き合える出来る友人を得ています。
    川越は、Blancの先代犬T.J.の老後を自由に過ごさせたいと、
    東京のマンションから、広い庭を求めて引っ越した先でした。



    山のようなお野菜が届きました。
    川越からの、愛です。
    ご近所のもうリタイアされた農家のご夫婦が、
    私たち夫婦を我が子のように可愛がってくれて、
    川越を去ってからもう6年も、季節の野菜や果物を届けてくれています。



    今年春、お父さんが急逝されて、お母さんひとりになり、
    もう畑もやらない・・・そうおっしゃってたのに・・・
    実は、庭の柿の実を先月山ほど送ってくれていたようです。
    が、お父さんがやっていた作業をお母さんが引き継いだため、
    住所を間違えて、戻ってきてしまったそうな・・・
    そんな話を聞くにつけ、申し訳ないやら嬉しいやらで、涙がこぼれます。



    今回届いた荷物には、春菊も入っています。
    春菊が食べられなかった私が、唯一美味しく食べられるクセのない軟らかい春菊です。
    サラダでも食べられるこの春菊は、きっともう食べ収め。
    私の声を聞きたくて、大変な作業もいとわない川越のお母さんに、
    もっと頻繁に元気な声を聞かせなければ・・・
    そう心に誓う私です。

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